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樺太犬タロ・ジロ・リキを置き去りにした理由

実話「南極物語」で第1次越冬隊が昭和基地に樺太犬タロ・ジロ・リキなど15頭を首輪につないだまま置き去りにした理由の考察です。


このページは「樺太犬タロ・ジロ・リキを昭和基地に置き去りにした経緯」からの続きです。

樺太犬タロ・ジロ・リキなど15頭を首輪につないだまま昭和基地に置き去りにした理由は、第2次越冬隊の隊長・村山雅美から「樺太犬を直ぐに使いたい」との要請があったためである。この辺りの事情を簡単に紹介する。

■樺太犬タロ・ジロなど15頭を置き去りにした理由
第2次南極観測隊の隊長・永田武は、海氷の状況などから判断し、先に第1次越冬隊を全員収容してから、第2次越冬隊を昭和基地へと送る計画を立て、第1次越冬隊に通達した。

第1次越冬隊は、一時的に昭和基地が無人になる計画について、仕事の引継ぎや樺太犬の世話などの面から計画に異論を唱えたが、第2次南極観測隊の隊長・永田武の命令に従い、第2次南極観測船「宗谷」へと引き揚げる。

このとき、第1次越冬隊は樺太犬について協議を重ねたが、第2次越冬隊の隊長・村山雅美から「樺太犬を直ぐに使いたい」との要望があったため、樺太犬タロ・ジロ・リキなど16頭は昭和基地に鎖でつないだままにした。

第1次越冬隊は昭和基地を無人にするのはせいぜい数時間だと考えていたが、第2次南極観測隊が第2次越冬隊の成立に失敗したため、結果として樺太犬タロ・ジロ・リキなど15頭が昭和基地に置き去りなった。

バートンアイランド号は当初、1958年(昭和33年)2月16日までの滞在を約束していたが、天候の悪化などから判断し、このままでは2隻とも閉じ込められてしまうとして、2月13日に宗谷へ離岸を通達し、2月14日に離岸している。

このとき、天候は悪く、バートン・アイランド号が氷を割って進入してきた水路も氷により塞がれており、氷状態が非常に悪かった。

第2次南極観測船「宗谷」はアメリカの砕氷艦「バートンアイランド号」の援助によって接岸しており、バートンアイランド号の協力なくしては外洋へ脱出することも困難だった。

バートンアイランド号が離岸を判断したたため、第2次南極観測隊は第2次越冬隊3名を昭和基地へ送っていたが、計画の中止を余儀なくされた。

第2次南極観測隊は外洋からビーバー機「昭和号」で輸送するチャンスをまったが、天候は回復しなかったため、1958年2月24日正午に第2次南極観測隊の隊長・永田武が越冬の断念を決定した。

■樺太犬シロ子と子犬の対応
第1次越冬隊は南極生まれの樺太犬による犬ぞり隊を作るため、樺太犬の中に1頭だけメス犬を加えていた。

シロ子は昭和基地でオスの樺太犬と後尾して、1957年(昭和32年)10月24日に子犬10匹を出産したが、うち2匹は死産だった。

第1次越冬隊は、第2次越冬隊の隊長・村山雅美より、「直ぐに樺太犬を使いたい」と要請を受けており、成犬については残すことにしたが、子犬8匹については「樺太犬の役に立たない」との名目で連れ帰ることに決定した。

第2次南極観測隊の操縦士・森松秀雄が昭和基地で子犬2匹を回収するとき、どうしても子犬が母親シロ子から放れなかった。このため、飛行機からガソリンを抜くことで積載量をクリアし、母親シロ子も回収した。

森松秀雄のエピソードについては「森松秀雄の奇跡」をご覧ください。

■樺太犬をつないだままにした理由
第1次越冬隊は樺太犬を鎖につないだ状態で飼っていた。越冬当初は鎖につないでいなかったが、その後、鎖につなぐことにした。

これは犬ぞりに使用するときだけ鎖につなぐと、犬へのストレスが大きくなるため、常に鎖につないで置いた方が良いという研究があったからである。

また、1957年(昭和32年)9月4日、バッタ島調査から帰還した北村泰一ら犬ぞり隊は、昭和基地まで約10km地点で樺太犬15頭を放すが、樺太犬「比布のクマ」が帰らず、行方不明になった。

また、「首輪抜け」が得意いな犬もおり、時々、首輪を抜けることがあった。第1次越冬隊の犬係でも、逃げ出した樺太犬を捕まえるのは大変だった。このため、第2次越冬隊が野放しになった樺太犬を捕まえるのは、相当困難と予想できた。

第1次越冬隊はこのような理由により、昭和基地に樺太犬タロ・ジロ・リキなどをつないだままにしたのだと推測できる。

樺太犬タロ・ジロ・リキら15頭を昭和基地に置き去りにした原因」へ続く。

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