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「本日は大安なり」の犯人と結末

辻村深月の原作小説「本日は大安なり」の犯人や結末を含んだ読書感想文の後半です。このページには「本日は大安なり」のあらすじやネタバレが含まれているので、犯人や結末を知りたく内人は閲覧にご注意ください。


このページは『「本日は大安なり」のあらすじとネタバレ感想文』からの続きです。

■十倉家・大崎家の結婚のあらすじと感想
大崎玲奈と大崎の結婚式について。大崎玲奈は傲慢でクレーマー体質で、ウェディングプランナー山井多香子を悩ませる客である。

大崎玲奈にはもっとクレームを付けて、ウェディングプランナー山井多香子を困らせて欲しかった。以外にアッサリしていたので、物足りなかった。

■「本日は大安なり」の全体の感想
優香が主演するNHKドラマ「本日は大安なり」の原作ということで、辻村深月の原作小説「本日は大安なり」を読んだ。

ストリー自体は面白かったが、数ページずつで主役や場面が変わるので、本を読むリズムが掴めずに、読破するのに難渋した。

白須真空のエピソードで「この先どうなるのだろう」と思ったところで、あっさりと加賀山妃美佳のエピソードへ切り替わったりするので、本を読む集中力が途切れてしまい、読み終えるまでに2週間ほどかかったかもしれない。

なんとなく、ウィルキー・コリンズの長編小説「白衣の女(白衣の女)」を読んだ時の気だるさを思い出した。

大安の日に4つの結婚式の話しが平行して進んでいるので、仕方が無いのかもしれないが、エピソードをぶつ切りにしないで、通して読みたかった。「本日は大安なり」は、それぞれのエピソードを通して読んだ方が面白いともう。

さて、「本日は大安なり」というタイトルから連想できるように、結末はハッピーエンドだった。犯人がいないので少し物足りないが、「本日は大安なり」なので、犯人を作らないのも良いと思う。

ただ、不倫相手と挙式しようとしてた鈴木陸雄が正妻の鈴木貴和子に許してもらえた経緯が分からなかった。

結末は、鈴木陸雄が正妻の鈴木貴和子と結婚式を挙げるのだが、どうして仲直りしたのかが理解できなかった。鈴木貴和子が妊娠したからなのだろうか。子供が出来たくらいで、重婚直前まで言った夫の鈴木陸雄を許せるのだろうか。謎である。

また、「本日は大安なり」というタイトルなので、結末はハッピーエンドでも良いと思うが、エピローグの部分は蛇足だったと思う。

特に、エピローグの「ジューン・ブライドの花嫁は、幸せになれるジンクスを持つ」という説明は駄目だと思った。最後で作品全体の評価を下げた。

「ジンクス」は悪いことに使う言葉であり、「幸せ」に対して使う言葉ではない。

「本日は大安なり」の主人公がOLや女子高生であれば、ジンクスの使い方を気にしないのだが、主人公の山井多香子はウェディングプランナーなので、ジンクスの使い方に違和感が残った。

「本日は大安なり」に登場するクレーマー大崎玲奈なら、「ジンクス」なんて言葉で楽しみにしている結婚式に因縁を付けられれば、激怒してクレームを付けるに違いない。

さて、「本日は大安なり」は少し読みにくかったけれど、値段分以上は楽しめた。ドラマにすれば面白そうな内容だった。優香が12年ぶりに主演するようなので、ドラマ「本日は大安なり」も楽しみにしたい。

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