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原作小説「Wの悲劇」のあらすと犯人のネタバレ

武井咲が主演するドラマ「Wの悲劇」の原作となる、夏樹静子の小説「Wの悲劇」のあらすじと犯人のネタバレを含んだ読書感想文です。


このページには夏樹静子の原作小説「Wの悲劇」のあらすじやネタバレが含まれているので、あらすじや真犯人や黒幕や結末のネタバレを知りたくない人は閲覧にご注意ください。

■原作小説「Wの悲劇」のあらすじ
ある年の正月、和辻家の親族が山中湖畔にある別荘に集まるなか、和辻薬品の会長の和辻与兵衛(わつじ・よへえ=66歳)が胸をナイフで刺されて死亡した。

女子大生の和辻摩子(わつじ・まこ=22歳)は、大伯父(祖母の兄)で会長の和辻与兵衛に肉体関係を求められて刺してしまったと、別荘に集まっていた親族に殺人を告白する。

和辻家の男性はみんな女癖が悪く、会長の和辻与兵衛も好色で有名だった。妻の和辻みね(62歳)も和辻与兵衛の女癖の悪さには泣かされ続けていた。

別荘に集まった親族は、犯人の和辻摩子や一族の名誉を守るために一致団結し、外から侵入した犯人の仕業に見せるため、偽装工作を行うのであった。

■原作「Wの悲劇」の真犯人と黒幕のネタバレ
犯人だと告白した女子大生の和辻摩子(わつじ・まこ=22歳)は、会長の和辻与兵衛(わつじ・よへえ=66歳)を殺していなかった。

和辻与兵衛を殺した真犯人は、和辻摩子の継父・和辻道彦(わつじ
・みちひこ=42歳)だった。和辻摩子が逮捕されるように証拠を残した犯人も和辻道彦だった。一連の事件を計画した黒幕は和辻道彦だった。

継父の和辻道彦は遺伝子工学の研究をしており、研究費の出資を会長の和辻与兵衛に頼んでいた。しかし、話し合いが不調に終わったため、和辻与兵衛をナイフで刺して殺害した。

真犯人の和辻道彦は、「和辻摩子が犯人ならみんなが同情してくれるし、和辻摩子を強姦しようとして起きた事故にすれば、和辻摩子が罪に問われることはない」と言い、妻の和辻淑枝(わつじ・よしえ=42歳)を説得した。

そして、妻の和辻淑枝は、娘の和辻摩子に「和辻与兵衛に肉体関係を迫られ、殺害してしまった」と告白し、身代わりになるように頼んだ(和辻淑枝は嘘の説明で娘を説得しただけで、殺害はしていない)。

和辻摩子は、最愛の母・和辻淑枝が逮捕されるくらいなら、自分が逮捕された方が良いと考え、母親の身代わりとなって犯人として名乗り出ていたのだった。

■原作小説「Wの悲劇」の感想
2012年4月期に武井咲の主演(1人2役)でドラマ「Wの悲劇」が始まるため、ドラマの原作となる夏樹静子の小説「Wの悲劇」を読んだ。

夏樹静子の小説「Wの悲劇」の前半は犯人側の視点から書いた倒叙形式で、後半は警察側からの視点になっていた。私は倒叙形式が嫌いなので、推理せずに読んだのだが、なかなか面白い小説だった。

■「Wの悲劇」の結末-真犯人・和辻道彦の動機
真犯人・和辻道彦の動機は、会長・和辻与兵衛(わつじ・よへえ)の財産を独り占めすることだった。

会長の和辻与兵衛は遺言を残していなかったので、和辻与兵衛が死ねば、遺産は民放の規定に従って分配することになる。

「Wの悲劇」のケースで法定相続すると、妻の和辻みねが財産の4分の3を相続し、4分の1を法定相続人である和辻淑枝・和辻卓夫・和辻繁の3人が相続することになる。

真犯人・和辻道彦には相続権は無いが、妻の和辻淑枝の相続分が和辻道彦の実質的な法定相続分になるため、真犯人・和辻道彦が手に入れる財産は全体の12分の1になる。

死んだ和辻与兵衛は莫大な遺産を持っているので、全体の12分の1でも大金なのだが、真犯人・和辻道彦が行っている遺伝子工学の研究には莫大なお金がかかるので、12分の1では足りない。

そこで、真犯人の和辻道彦は会長・和辻与兵衛の全財産を独り占めするため、ある計画を実行した。それが「Wの悲劇」で起こった事件だった。

事件当時、相続権のある者全員が、事件現場となった和辻家の別荘に集まっていた。そして、全員が女子大生の和辻摩子を守るため、外部犯に見せかける偽装工作に荷担した。

民法には相続権を失う規定(相続権の欠格事由)がある。原作小説「Wの悲劇」で問題となる民法の第891条第2項は、相続権を失う条件を次のように定めている。

「被相続人の殺害されたことを知って、これを告発せず、又は告訴しなかった者。ただし、その者に是非の弁別がないとき、又は殺害者が自己の配偶者若しくは直系血族であったときは、この限りでない(民法の第891条第2項)」

少し分りやすく言えば、「親が殺された事を知りながら、子供が告発や告訴をしなければ、その子供の相続権を失う。ただし、物事の分別が付かない者や、犯人が配偶者や直系血族であった場合は、告訴や告白をしなくても相続権を失わない」ということである。

「Wの悲劇」で言えば、別荘に集まった法定相続人は全員、会長の和辻与兵衛が殺害されたことを知りながら、犯人を隠匿すいるための偽装工作に荷担しており、告発も告訴もしていない(事件の通報は告発や告訴に当たらない)。

このため、女子大生の和辻摩子が逮捕されれば、民法の第891条第2項が規定する欠格事由により、親族全員が相続権を失うことになる。

しかし、民法の第891条第2項には「その者に是非の弁別がないとき、又は殺害者が自己の配偶者若しくは直系血族であったときは、この限りでない」という但し書きがある。

これは、「告発・告訴しなかった人間が、分別の付かない人間や、犯人の配偶者や直系血族だった場合は、相続権を失わない」という意味である。

したがって、和辻摩子が殺人犯として逮捕されたとしても、和辻摩子の直系血族である母親の和辻淑枝だけは、第891条第2項の但し書きにより、相続権を失うことはない。

つまり、和辻摩子が逮捕されれば、他の親族全員が相続権を失い、全ての財産を和辻淑枝だけが相続することになる。和辻淑枝は心底、夫の和辻道彦を愛しているので、和辻淑枝が相続した財産は事実上、和辻道彦の財産となるのだ。

だから、真犯人の和辻道彦は、警察に和辻摩子を逮捕させるため、分りやすい場所へ証拠を残していた。

Wの悲劇-黒幕と結末のネタバレ」へ続く。

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